
| 東海テクノハイランド研究交流会の使命 |
| 堀 幹夫 |
| (東海テクノハイランド研究交流会会長 薬学博士 岐阜女子大学学長) |
現在わが国、特に岐阜県産業の活性化に最も望まれているのは、創造的非空洞化産業の育成であり、地域産業に応用・実用化されうる新技術の開発であります。
このような状況の中で、財団法人岐阜県研究開発財団が設立されたのが平成6年10月25日であり、同財団が研究開発のキーステーションに向けて各種の事業を展開中であることは衆知の事実であります。
時を同じくして、岐阜県では東海テクノハイランド研究交流会を設立・ュ足させ、同交流会は現在精力的な活動を続けています。その目標は、組織や専門の枠を越え産学官の技術者・研究者等の水平的・参加型ネットワークを形成して、自由、活発な異脳種知識・発想・技術の交流によって生まれる新しい視点・着想を新しい技術開発の芽として育成することであります。そして、科学技術の振興を図り、「創造的な研究風土」及び「研究開発立県」への発展を目指すものでもあります。現在、会員数は600有余名を数え、日々増加中であり、全体交流会を年2回岐阜で開催し、同時に県内5地区(岐阜、西濃、中濃、東濃、飛騨)でブロック交流会を年3回開き、計17回以上の講演会・研究交流を含む活発な状況にあります。
第2に、東海テクノハイランド研究交流会の重要な役割は、各地における歴史的に豊かな技術の集積を具有する中小企業と理論の大学研究室、そして大企業とベンチャービジネスの交流が、異業種間でのブレンストーミングによって、どのような技術を問題点のブレイクスルーにするかを究め、新しい創造性ある産業に発展させるか、であります。それには、如何にデジタル化機能が進んだとしても、肝心な点は、人と人とが直接に語り、相互の心の交流と共鳴・信頼が極めて重要になりましょう。
第3に、心の時代と云われる21世紀、心の持ち方は、宇宙の中の地球、世界の中の日本という視点が必要であります。地球環境保全をみても、新ルールの制約下における生産性の向上にフォーカスする時、非常に難解な複合パズルの解答を早急に求められている昨今であります。それ故に、優れた研究者のレンズから質の高い創造的産業への異脳種間における“ひらめき”を学び獲る場としてのネットワークに、東海テクノハイランド研究交流会の重要な使命があるものと、存じます。
幸いにも、現在、問題点に焦点を合わせた多くの研究会から、将来に希望のもてる成果が始動していることは、誠にご同慶に堪えない次第であります。世界に名だたる「東海テクノハイランドぎふ」構築への道へ、皆さんの一層のご参会を期待しています。