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いつの時代も尾洲産地と共に生きる
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アパレル・繊維業界にとって、いまひとつ動きが鈍いなか、いち早いリストラと人材育成、思い切った投資で、次代への道を拓いている企業がある。大正3年の創業以来、時代の変化に対応しながら今日の体制を整えてきた岩仲毛織(株)とそのグループ各社である。
リストラは、単なる人員の見直しだけではなく、創造性を見出だし企画力を培うことを目標に実施された。テキスタイルデザイナーの育成にも力点が置かれ、素材を通してアパレルメーカーに対して提案できるまでになり、確かな信頼を得ている。メーカーからの情報も一層集まるようになった。
投資の面では、1992年に無人化を可能にした新工場を安八郡輪之内町に完成させ、同時に新鋭織機を積極的に導入。現在は紳士服地部門にエアージェットという画期的な織機が威力を発揮している。圧縮空気の力で緯糸そのものを、1分間に650回もの猛スピードで飛ばす。杼を用いる最新織機でも精々500回である。
新鋭機は24時間体制で稼動しているが、こうした操業には糸を染める段階を含めて協力工場との生産システムの構築がうまくいって初めて実現することである。「”川中”に位置する私どもは、川上・川下の協力が得られなければ成り立ちません。この尾洲の地にあって協力工場200社との連携は有難いものであり、関係の強化を図ることにより、相互に発展していけるのです。私どもは、地域に生かされているのです」。岩田会長のことばには重みがある。
岩仲毛織の前向きな取り組みは、意義ある賞の受賞という花を咲かせた。
1996年(第14回)の「毎日ファッション大賞」で鯨岡阿美子賞が岩田会長に授与された。授賞理由について・・・・尾洲産地の活性化をテーマに、尾洲フォーラム、イタリア・ビエラ産地との交流にチャレンジ。さらに、テキスタイルデザイナーと服地デザイナーとの共同創作の場づくりにも貢献している・・・・と、主催者側は記述。まさに意欲的な岩仲毛織を形容するにふさわしい賞といえる。
これから、ますます・厳しい時代が予想される。岩仲毛織が目指す協力工場との共生、地域との共生は21世紀への扉を開くカギになりそうだ。