「パソコンと小判鮫の関係」というお話

新沼俊彦(にいぬまとしひこ) (株)三菱総合研究所客員研究員


 

 今回の特集は「パソコン」という言葉だけでも嫌悪感を抱いてしまう諸兄を対象とした講座です。前回の予定ではコンピュータの専門用語についてお話することになっていましたが、その前に今、職場や家庭で最も注目を集めているパソコンについて少し触れておきたいと思います。

 

 ”パソコン“とはパーソナルコンピュータの略で、大きさや機能をコンパクトにした個人用のものです。そこまでは何となくわかりますね。しかし、「パソコンってのは、どこのこと?」という質問に対し、正確に答えられる方は意外と少ないのです。そもそもパソコンというと何をイメージするかがあやしいのです。まず、テレビ画面みたいなディスプレイがあってアルファベットが書いてあるキーボードに線がつながっている。このディスプレイやキーボードの部分がパソコンだと思っている諸兄が以外に多いのが現状でして、みなさんの中にも笑えない方もいらっしゃるのではありませんか。
 では、パソコンの肝心な部分はどこなのでしょうか。それはあまり目立たないただの箱であることが多いのです。中でもCPUと言われる脳ミソの部分(Pentiumとかいわれるものです)がどこにあるかが重要なのですが、それに画面が付いているもの(ラップトップ)であったり、簡単に持ち運びできるサイズ(ノート)であったり、あるいは完全に分離して大きな箱になっているもの(デスクトップ)であったりするのです。
 ところで、パソコンとはどの部分を指すかは分かっているけど、どうやって選べばいいのか分からないという諸兄もいらっしゃるのではないでしょうか。どの会社も「あれもできる、これもできる。使いやすさは一番だ」だのと売りたい一心に色々なことをいってきます。これでは違いが分からないのではないでしょうか。

 

そこで、迷える子羊たちに情報化講座ではあえてこう断言します。
”あの人と同じものを買え!“

 あの人とは、この場合、あなたに親切に手とり足とりパソコンを教えてくれる優しい人のことです。決して生意気な若僧やイヤミな上司のことではありません。
 つまり、パソコン選びのコツは、相談しやすい人が使っている機種かどうかが最も大きな問題だと、あえて言い切りましょう。なぜなら、いざという時に気軽に質問できる相手が身近にいるかどうかは、パソコンに早く慣れるための重要なポイントだからです。従って、本講座では”美人のOLが使っているパソコンと同じものを買う“という下心ミエミエの姑息な手段もあえてお勧めしたいと考えております。小判鮫のようにくっついて(ただし、嫌われない程度で)どんどん聞いて、どんどんパソコン上手になって下さい。

 

そこで格言!
”パソコン上達の極意は小判鮫にあり!“

 「俺は他人をアテにするのは嫌いだ」という信念をお持ちであれば人一倍の時間とエネルギーをお使い下さい。そのスキに後から始めた商売ガタキに先を越されてはモトもコもありません。お気をつけ下さい。また、「俺は十分研究してから始めるんだ」という方も悪くはありません。ただし、パソコンについては日進月歩で新製品が飛び出しており、厳密に性能を比較して考えたとしても裏切られたかのように半年後には安くて高性能な製品が出るものです。関係者の間では「買うと決めた時に買わない人は、一生買えない」といわれております。

 

そこでワンポイントアドバイス
”パソコン購入は、速攻あるのみ“

 迷っている諸兄にお勧めしたいのは、是非一度買ってみて、まずは自分でいじってみること。その際にアドバイスを受ける人のいうことを忠実に守ること。これ、実はパソコンに限らないことですが、それが最も早く上達する秘訣です。ただし、お世話になった人には十分なお礼をすることも忘れずにして下さいね。

 今回はパソコンとはどこのことを指すのかという誤解されがちなお話をもとに、パソコン購入に踏ん切りが付かない諸兄へのアドバイスをしてみました。次回はもう一歩進んでパソコン用語に関するお話をしていこうと思います。