プレス発表資料

平成16年5月24日
(財)岐阜県産業経済振興センター

高齢者市場の活性化に関する調査研究〜シルバーマーケットにおける余暇産業の在り方〜」結果について

□調査研究の趣旨
・ 21世紀の高齢者市場では、豊かで快適な社会に育ち、消費生活の楽しみ方を心得たシルバー層(いわゆる団塊世代)の増加で、これまでに無い消費ニーズが生みだされることが予測される。
・ 本調査研究では、「シルバーマーケット」における有望分野の1つである「余暇産業」、中でも高齢者ニーズが特に高い「旅行・観光」分野を中心に、シルバービジネスの動向を調査した。

□調査研究結果のポイント
・ 岐阜・名古屋地区のシニア層は、「余暇の過ごし方」に対して、「旅行・観光」という回答は全体の約5割に達するなど、「旅行・観光」への参加意識が高い。また、「今後取り組みたい余暇活動」でも、「旅行・観光」は、52.1%とトップである。
・ 一般的に、高齢者にとって利便性の低い商品には、高齢者自身の意見の反映が不足しており、「これなら満足するはず」という、サービス提供側の「決め付け」「思い込み」が背景にある。
・ シニア層の「生涯学習」に対する意識は年々高まる傾向にあるが、自治体主導のシニアカレッジや民間企業のカルチャーセンターなどは、プログラム内容も趣味や一般教養の水準であることが多い。

□担当者コメント
・ シニア層をターゲットとするには、「旅行・観光」商品の魅力が潜在需要を喚起する「需要創出型」のアプローチが必要と考えられる。(概要版P2/P3、本文P16〜P18/P25〜P28各事例参照)
・ 「シニアのニーズに適したデザイン」を具体化するには、高齢者自身が、「旅行・観光」商品の企画に参加する「高齢者参加型」旅行サービスが効果的であると考えられる。(概要版P2/P4、本文P19〜P21/P31〜P32各事例参照)
・ 大学・専門学校と協働し、「旅行・観光」商品に「高い専門性」「幅広い教養」や「知的学習体験」を組み込むなど、産学が連携して商品の企画に参加できるシステムづくりが有効と考えられる。(概要版P4、本文P29〜P32各事例参照)

【問い合わせ先】
(財)岐阜県産業経済振興センター 企画研究部 白坂 真哉
TEL : 058-277-1085 FAX : 058-273-5961 E-mail : shirasaka@gpc.pref.gifu.jp

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